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棋譜の余白

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棋譜の余白

それぞれのドラマがあった年度末=山村英樹

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 年度末にあたる3月は、気ぜわしい時期だ。将棋界では王将戦七番勝負、棋王戦五番勝負の最終局が3月に組まれ、4月からは叡王戦七番勝負に続いて名人戦七番勝負が開幕する。

 名人挑戦権を争うA級順位戦の最終局は1日に行われ、今期は豊島将之王位・棋聖が挑戦者となった。だが、注目されたのはA級だけではない。各クラスで昇降級をめぐる静かな戦いが展開された。

 師匠の杉本昌隆八段が50歳で昇級、弟子の藤井聡太七段が同星ながら順位の差で昇級できなかったC級1組。9勝1敗で2人が昇級できなかったのは、これで2期連続。その前2期も1人が「頭ハネ」を食らっている厳しいクラスだ。先に昇級を決めた杉本が感想戦の途中に何度か「(昇級争いの)他の対局はどうですか?」と聞いたのは、弟子の昇級を気にかける複雑な心境だったのだろう。自分が昇級したことにより弟子の昇級の可能性…

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