特集

第94回センバツ高校野球

2022年に開催される第94回選抜高校野球大会の特集サイトです。1月28日の選考委員会もライブ配信します。

特集一覧

第91回選抜高校野球

札幌大谷4-1米子東 札幌大谷、守の初星

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
【米子東-札幌大谷】五回表米子東1死一、二塁、山内を二ゴロ併殺に仕留める札幌大谷の二塁手・釜萢(左)と遊撃手・北本(走者・岡本)=幾島健太郎撮影 拡大
【米子東-札幌大谷】五回表米子東1死一、二塁、山内を二ゴロ併殺に仕留める札幌大谷の二塁手・釜萢(左)と遊撃手・北本(走者・岡本)=幾島健太郎撮影

 <2019 第91回センバツ高校野球>

第2日(24日・阪神甲子園球場)

 札幌大谷が守り勝った。同点の三回、石鳥の中越え適時三塁打、西原の右前適時打などで3点を勝ち越し。先発・太田は6与四死球と制球に苦しんだが、内野陣の好守にも支えられて打たせて取り、1失点完投した。米子東は序盤に4安打を放ったものの、中盤以降は淡泊な攻撃で無安打。先発・森下の力投に報いられなかった。

雪で磨いた、ここぞ併殺

 二遊間に飛んだ鋭い打球を正面で捕球すると、二塁ベースに入った遊撃手・北本へトス。球は一塁へ転送され、流れるような併殺を完成させた。3点リードの五回1死一、二塁、札幌大谷は二塁手・釜萢(かまやち)の好守でピンチを脱した。

 中堅に抜けてもおかしくない打球を、釜萢は飛びつくのではなく、左膝を地面につけるほど余裕を持って捕った。左打者・山内の3球目に外角シュートを要求する捕手のサインを見て「センターラインに打球が飛ぶ」と予測し、とっさに二塁ベース方向へ2歩動いていた。「トスを投げるイメージまでできて守っていた」と明かす。

 チームは昨秋の公式戦12試合で17失策し、うち15失策が内野陣。1年生の春から正二塁手の釜萢も4失策していた。内野陣は昨年12月末から約1カ月間、週末に「雪上ノック」に取り組んだ。踏み固めた雪をトンボでならすが、不規則なバウンドも多い。あらゆる弾み方を想定することで対応力を磨いてきた。

 ノッカーの五十嵐部長は駒大苫小牧時代、2004、05年に夏の甲子園連覇した時の三塁手で、「雪上ノック」を受けてきた。「寒い中でやることで、これ以上しんどいことはないと思えて試合が楽になる」と説明する。初めての甲子園で、地に足の着いたプレーを見せた札幌大谷の選手たち。明治神宮大会覇者の成長は止まらない。【安田光高】

制球乱れ、粘投実らず 森下祐樹投手 米子東・3年

一回裏、先頭打者に本塁打を許し、マウンドで深呼吸する米子東の先発・森下=徳野仁子撮影 拡大
一回裏、先頭打者に本塁打を許し、マウンドで深呼吸する米子東の先発・森下=徳野仁子撮影

 制球にわずかな狂いが生じた隙(すき)を突かれた。同点とした直後の三回裏、先頭打者への四球をきっかけに3点を奪われた。

 直前の攻撃では1死二、三塁で遊ゴロに倒れたものの同点打となり、気分良くマウンドに向かった。ところが、先頭の9番・中川には狙い通り投げられずに四球。2巡目に入った上位打線につかまり、3長短打を浴びた。「四球に弱さの全てが出た」と悔いを残した。

 もっとも、身上の粘り強さは示した。二回以外は得点圏に走者を背負ったが、「ピンチには慣れている」と落ち着いていた。昨秋の公式戦で1試合平均与四死球数2・11の制球力で打たせて取った。八回2死二塁では、一回に先頭打者本塁打を浴びた北本をツーシームで二飛に仕留めた。

 夏の選手権大会で第1回(1915年)から地方大会出場を続ける全国15校の一つの米子東。その伝統校の23年ぶりの甲子園出場に「あの声援の中、マウンドに立てたのは人生の糧になる」。完投に胸を張ったが、悔しさも募り、涙がこぼれ落ちた。【藤田健志】


 ○…1回戦…○

 △午後2時45分開始(観衆3万人)

米子東(鳥取)

  001000000=1

  10300000×=4

札幌大谷(北海道)

関連記事

あわせて読みたい