陸前高田市のかさ上げ地で23日、津波到達点に桜の苗木を植える植樹会があった。市内のNPO法人「桜ライン311」が震災の約半年後から続ける活動で、市中心部のかさ上げ地での植樹は初めて。全国から集まった138人の参加者は「二度と津波で尊い命を失わないように」と祈りを込め、一本一本丁寧に土をかぶせていた。【三瓶杜萌】
桜ラインは、約170キロにわたる津波到達点に10メートル間隔で桜を植えて線を描き、その桜より上に避難するよう後世に伝承する活動を続けている。かさ上げ地近くの津波到達点は造成工事が終わるまで立ち入ることができず、震災から8年たってようやく植樹にこぎつけた。この日はかさ上げ地を含む市内5カ所に51本の苗木を植えた。33回目の植樹会で、植えた桜は1590本。目標の1万7000本にはまだ遠い。
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