メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

「万葉古道」を尋ねて

交流・別れ・流浪/37 3都を巡った巨木/3 縦横に走る古代の水運 /奈良

藤原宮大極殿跡から建築材を運んだとみられる溝が見つかった北側空き地を見る。山は耳成山=奈良県橿原市で、栗栖健撮影

 万葉歌「藤原宮の役民が作る歌」は、藤原宮の木材の産地、運搬の方法を知る史料としても貴重だ。正史「日本書紀」は取り上げていない。

 材木が陸揚げされたとみられる木津川南岸の木津(京都府木津川市木津町)から奈良山を越え、さらに奈良盆地に入ってから藤原宮の造営地まで運ばれた道筋は不明だ。歌も触れていない。

 それを探る手がかりは、古代には重要だった河川の水運にあるのではないか。藤原宮跡の発掘調査では、中枢施設の大極殿の北側で幅6~7メートル、深さ2メートル近い南北の溝が見つかった。溝は、宮が造営される前に掘削され、建物が完成した時には埋められていた。溝は宮の建築資材の運搬に使われた運河だったとみられている。運河からは682(天武11)年から684(同13)年の木簡が出土している。運河の支流も宮内で見つかっており、やはり資材を運んだようだ。

 運河を掘るのは大きな負担だったが、重い材木、瓦などを陸上で運ぶのより楽だったのだろう。

この記事は有料記事です。

残り1092文字(全文1506文字)

おすすめ記事

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. インドネシア選管「職員119人死亡」 大統領選と総選挙で「過労」
  2. アクセス NGT48・山口真帆さん卒業表明で運営側への批判再燃 識者は「最悪の幕切れ」
  3. 都構想再び堺が浮上 将来的に再編意向
  4. みんなのごみ 廃品回収 紛れる違法業者
  5. 暴行容疑 「ごみ屋敷」片付け女性に激高 61歳住人逮捕

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです