仮校舎と地域住民に感謝　被災の阿蘇西小児童ら「お別れ会」　／熊本

　２０１６年４月の熊本地震で校舎が損傷し、仮校舎で授業を続けていた熊本県阿蘇市の市立阿蘇西小学校（井上利之校長、１３８人）が新年度から元の敷地に建てられた新校舎で学べることになり、２４日に引っ越し作業があった。それに先立って仮校舎では住民を招待して「お別れ会」を開き、授業を支援してくれた住民に「ありがとう」と感謝を伝えた。

　阿蘇西小は、震度６弱の本震の揺れで築４５年の鉄筋コンクリート３階建て校舎が傾いたり校庭に亀裂が走ったりした。市教委が建て替えを決めたため、工事期間中は約３キロ東にあって１６年３月に閉校したばかりの旧尾ケ石（おがいし）東部小の校舎に仮入居していた。