メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

ラウンジはリゾートホテル 透明な海、白砂ビーチも近くに 宮古島「下地島空港」変身

自然光を取り込み、開放感のある造りの「みやこ下地島空港ターミナル」=宮古島市伊良部で2019年3月15日午後1時50分、遠藤孝康撮影

 パイロットの訓練場として利用されてきた沖縄県宮古島市の下地島(しもじじま)空港がリゾート客向けの国際空港に生まれ変わる。今月30日に新たな旅客ターミナルが開業し、国内外の空港とを結ぶ格安航空会社(LCC)の定期便が就航する。透明度の高い海と白砂のビーチが広がる宮古諸島は観光客が急増中。2021年度に観光客数1200万人という目標を掲げる県は「離島へのLCCの就航で新たな客層を開拓できる」と期待する。

下地島空港周辺の透明度の高い海=沖縄県宮古島市で2016年9月2日10時58分、佐藤敬一撮影

 赤瓦の屋根に木造の高い天井。新設された「みやこ下地島空港ターミナル」はリゾートホテルのロビーのような開放感のある建物だ。建設した三菱地所の担当者は「随所にリゾート感を演出した」と胸を張る。

いすやテーブルが並び、リゾートホテルのような造りの「みやこ下地島空港ターミナル」のラウンジ棟=宮古島市伊良部で2019年3月15日午後1時54分、遠藤孝康撮影

 下地島は宮古島の西にある面積約10平方キロの島で、東隣の伊良部(いらぶ)島と陸路でつながっている。空港は長さ3000メートルの滑走路を持ち、1979年に国内唯一の訓練用飛行場として開設された。80年には那覇空港との間で1日1往復の定期便が就航したが94年に運休。訓練利用もフライトシミュレーター(模擬飛行装置)の普及などで激減し、ほぼ休眠状態にあった。

 だが、宮古島と伊良部島を結ぶ伊良部大橋(全長3540メートル)が15年1月に開通したことで状況は一変した。伊良部大橋は無料で通行できる橋としては国内最長で、「インスタ映え」する観光スポットとして有名に。宮古島まで陸路でつながったことから、県は管理する下地島空港の新たな利活用を模索。民間事業者を公募し、17年3月に三菱地所と新たな旅客ターミナルの整備で合意した。

宮古島と伊良部島(奥)を結ぶ伊良部大橋=沖縄県宮古島市で2016年9月1日10時25分、佐藤敬一撮影

 新ターミナル開業に合わせ、ジェットスター・ジャパンが30日から成田空港との1日1往復の定期便を就航。7月からは同社が関西国際空港と、香港のLCC「香港エクスプレス」が香港との定期便を運航する。三菱地所は旅客者数の目標を19年度に11万人、21年度に30万人と掲げ、「路線の増設や富裕層が利用するプライベートジェット機の誘致に力を入れたい」とする。

 新たな空港の開業で、宮古島や周辺の島ではホテル建設が相次ぐなど空前の好景気に沸いている。宮古島市の入域観光客数は14年度に43万人だったが、18年度は100万人を突破。従来の空の玄関口だった宮古空港に下地島空港が加わり、観光客が更に増えるのは必至だ。市内の飲食業者は「宮古島バブルだ。人手が足りず、本土からも建設作業員が来ている」と話す。

「みやこ下地島空港ターミナル」の搭乗待合室に面してつくられた、地下水をためた水盤=宮古島市伊良部で2019年3月15日午後1時52分、遠藤孝康撮影

 伊良部島の住民は「土地の価格が10倍に高騰しているらしい」と口をそろえる。伊良部地区地域づくり協議会の比嘉臣雄(たみお)会長(71)は「下地島空港の民間活用は地元の願いだった。予想以上の好景気で先行きに不安はあるが、働く場ができて若い人たちが島に戻り、地域が活性化してほしい」と願う。

 県の観光客数は年間1000万人の大台が目前に迫り、「ハワイ超え」も視野に入っている。それだけに県観光振興課は「国内屈指のリゾート地である宮古諸島の観光は更に伸びる余地がある。プロモーションを強化し、下地島空港の認知度を上げたい」と意気込んでいる。【遠藤孝康】

おすすめ記事

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 池袋暴走、ドラレコに音声 87歳男性「あー、どうしたんだろう」同乗の妻の問いに
  2. 陸上の小出義雄さん死去 高橋尚子さんら育成 80歳
  3. 夫「大切な2人失ってつらい」 池袋暴走、母娘の告別式
  4. ORICON NEWS 赤江珠緒&博多大吉の“芝生デート”報道 『たまむすび』が伝えた1週間
  5. 池袋暴走 87歳男性、痛めた足で運転か

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです