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大人の発達障害 4割超「うつ病」発症 毎日新聞調査

=iStock

 20歳以上の発達障害者を対象に毎日新聞が実施したアンケートで、回答した4割超が「うつ病を発症している」と明らかにした。厚生労働省によると、大人の発達障害と併存症に関する全国調査はなく、実態は分かっていない。専門家は「障害の特性が理解されないことで、いじめや虐待の被害に遭い、生きにくさが増している」と指摘している。

 1~2月、毎日新聞が「発達障害当事者協会」(東京都新宿区、新(しん)孝彦代表)を通じ、障害者の支援などに関わる62団体に依頼。インターネットでも受け付け、全国の20~70代以上の計1072人(男性482人、女性564人、その他・無回答26人)から回答を得た。その結果、発達障害の診断を受けた862人のうち、うつ病と診断された人は393人(45.5%)だった。対人緊張が強い社交不安症やパニック症などは24.8%▽ストレスなどから体の不調が表れる自律神経失調症は24.7%――で、日常生活でストレスにさらされていることがうかがえる。

 また、これまでの体験を聞いたところ、学校でいじめられた経験がある人は71.8%▽職場でのいじめ経験は45.4%▽親や周囲からの虐待は33%▽半年以上の引きこもりは27.4%▽年間30日以上の不登校は23.2%――だった。

 国内では2005年4月に発達障害者支援法が施行され、子どもに対する支援は進んでいるが、発達障害が知られていない時代に育った大人の中には、特性を「問題行動」として扱われてきた人もいる。

 昭和大付属烏山病院(東京都世田谷区)の岩波明医師は「うつや統合失調症などの治療を続けても改善しない人の背景に発達障害がある、という事例は一般的に認識されていない。適切な治療を進めるためにも、併存症が多い実態を知ることが重要だ」と話している。【塩田彩】

発達障害

 先天的な脳機能障害が原因とされる。対人関係が苦手でこだわりが強く、感覚過敏(鈍麻)がある「自閉スペクトラム症」▽不注意や衝動的な行動が目立つ「注意欠如・多動症」▽読み書きや計算など特定の学習に著しい困難がある「限局性学習症」――などの総称。それぞれの特性が重複することもある。毎年4月2~8日は発達障害啓発週間。

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