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「ミス数えきれず」 会見で大学側おわび 京都大不正

 科学への信頼を揺るがす不正が、西の最高学府で確認された。京都大大学院理学研究科の林愛明(りん・あいめい)教授らがまとめた熊本地震(2016年4月)に関する研究論文で、データの盗用・改ざんが見つかったとして、大学側が26日夜に開いた記者会見。潮見佳男副学長らは「極めて遺憾で心よりおわび申し上げる」と頭を下げた。

 問題の論文は16年10月に発表された。阿蘇山地下の「マグマだまり」が、地震で横ずれした断層の破壊拡大の進行を防いだとの内容。京大によると、論文の結論に関係する部分に盗用・改ざんが10カ所確認され、地震発生日の日付を1カ月間違えるなどしていた。

 同研究科が設置した調査委員会委員長の平島崇男・同研究科教授は、スライドで図を示しながら「何でこんな事が、というミスが数え切れないぐらいあった」と厳しい口調で語った。

 林教授は調査に「図の作成者が作図ソフトに不慣れだった」「修正するつもりが修正しきれなかった」などと釈明しているという。報道陣からは結論に都合良く合わせるために、不正を故意にしたのではないかという質問が相次いだが、大学側は「判断できない」との回答を繰り返した。

 林教授は12年10月から大学院理学研究科の教授を務め、これまでに200を超える論文を発表している。京大によると、現時点で他に不正は見つかっていない。

 京大では論文不正が続いているが、湊長博副学長(研究担当理事)は「根絶は難しい。研究者のマインド、心構えが重要で、年齢やポジションに関係なく啓蒙(けいもう)していく」と述べるにとどまった。【菅沼舞】

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