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第94回センバツ高校野球

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第91回選抜高校野球

東邦3-1富岡西 東邦、さえた大黒柱

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【富岡西-東邦】三回裏東邦1死一、三塁、石川が中犠飛を放つ(捕手・粟田)=山田尚弘撮影
【富岡西-東邦】三回裏東邦1死一、三塁、石川が中犠飛を放つ(捕手・粟田)=山田尚弘撮影

 <2019 第91回センバツ高校野球>

第4日(26日・阪神甲子園球場)

 東邦の石川が投打に活躍した。投げては直球を軸に毎回の11三振を奪い1失点完投。打っては三回に中犠飛で先取点をもたらし、松井の左前適時打で勝ち越した後の七回は中前適時打を放った。富岡西は右腕・浮橋が緩い変化球を巧みに使い踏ん張り、六回は木村の右翼線適時二塁打で追いついたが、畳み掛けられなかった。

石川昂弥(たかや)投手 東邦・3年

【富岡西-東邦】東邦の先発・石川=徳野仁子撮影
【富岡西-東邦】東邦の先発・石川=徳野仁子撮影

 バットを内側からスムーズに出し、苦手の内角球をはじき返した。七回の中前適時打は甲子園通算8打席目で初安打。高校通算42本塁打の強打者は「ライナー性の打球が打てた」と喜んだ。

 長打を警戒し、フェンス手前で待ち構える富岡西外野陣に「びっくりした」と戸惑ったが、三回は中堅への大飛球が犠飛に。六回は左翼への飛球で「甲子園で初めてのいい当たり。リラックスできた」と、直球を捉えた第4打席につなげた。

 昨年のセンバツは初戦敗退したが、今年は主将を担う。185センチ、87キロの体格を生かし広角にアーチをかけられる。内角球の打撃練習にも取り組み、昨秋の公式戦7本塁打、27打点は出場選手中トップだ。

 マウンドでも輝いた。四回1死満塁では直球勝負。「ヒットにされていたのは変化球」と分析し、7番・木村を見逃し三振。続く阿部は二ゴロに打ち取った。「持っている力を出してくれた」と森田監督も満足顔だ。平成最後のセンバツ王者を目指す、平成最初のセンバツ王者の大黒柱は初戦から投打にさえ渡った。【藤田健志】

ここぞで1番積極打

 ○…東邦の1番・松井は「結果が出て良かった」と値千金の一打を喜んだ。七回1死二塁、初球の速球が甘く入ったのを逃さず、勝ち越しの左前打とした。「ファーストストライクはどんな球でも打とうと思っていた」。それまでの3打席は無安打だったが手応えは良く、同点でも焦りはなかったという。「新チームになってから(エースの)石川と(4番の)熊田しか目立っていなかったので、甲子園で打てて良かった」と満足そうだった。

富岡西、誇りの初得点

六回表富岡西2死一、三塁、木村が右翼線適時二塁打を放つ(捕手・成沢)=山田撮影 拡大
六回表富岡西2死一、三塁、木村が右翼線適時二塁打を放つ(捕手・成沢)=山田撮影

 鋭い打球が一塁手のグラブの横を抜けていく。富岡西の7番・木村が六回2死一、三塁で右翼線適時二塁打を放ち、待望の甲子園初得点をたたき出した。

 この回、流れを大きく引き寄せたのがその前のノーサインのランエンドヒットだ。1死から死球で出塁した4番・吉田は塁上で次打者の安藤の構えを見て思った。「バントをする雰囲気ではないな」。カウント1-1からの3球目にスタートを切る。安藤の右前打で三塁まで陥れて、好機を広げた。

 選手たちはグラウンドで「ノーサイン野球」を実践する。相手にチーム一丸となってぶつかっていくため、各自が状況に応じて自らの判断で動く。安藤は「試合になったら一切ベンチを見ない」と話す。

 地元の徳島県阿南市は野球が盛んな地域で、街を挙げての大応援団も後押しした。「心の底から勝ちたいと思った。悔しいが東海王者に食らいつくことはできた」と木村。敗れはしたが、ノーサインで幾度となく好機を作り、歴代2位タイの出場30回目の東邦をあと一歩のところまで追い詰めた。【長田舞子】


 ○…1回戦…○

 ▽午後1時57分開始(観衆2万6000人)

富岡西(徳島)

  000001000=1

  00100020×=3

東邦(愛知)

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