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平成という時代

平成最後の年を迎えた。平成は、グローバル化やインターネットの普及を背景に社会が大きく変化し、価値観の多様化が進んだ時代だった。さまざまな変化を追うとともに、その先にある次代をどう描いていくべきか考えたい。

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平成という時代

第4部 伝える/4 原発事故、見えた真実 ミュージシャン・知久寿焼さん(54)

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=玉城達郎撮影
=玉城達郎撮影

知久寿焼(ちく・としあき)さん(54)

 1月24日、東京・JR三鷹駅近くのバー。知久寿焼さん(54)がギター一本で4人組バンド「たま」時代の曲「らんちう」を歌い出すと、会場を包む不思議で寂しい独特の空気が一層濃くなった。

 <あんまりのこころさむさに うらにわをほじくりかえしてると かなしいいろの水が湧いて>

 客席には40~50代に交じって20代らしき姿もある。1989年、「たま」がテレビ番組「三宅裕司のいかすバンド天国(イカ天)」に初出演した頃には生まれていない世代だ。

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