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日本文化をハザマで考える

第2回 西洋美術の「鏡」が日本の小説に与えた影響

ヤン・ファン・エイクの「アルノルフィーニ夫妻の肖像」(パブリックドメイン)

 昨春、ロンドンのナショナル・ギャラリーで展覧会があった。それは、フランドル人画家、ヤン・ファン・エイクの有名な15世紀の絵画「アルノルフィーニ夫妻の肖像」がビクトリア期(1837~1901年)の英国人画家に与えた影響を考察するものであった。ビクトリア期の画家にはジョン・エバレット・ミレイ、ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ、ウィリアム・ホルマン・ハント、ジョン・ウィリアム・ウォーターハウスらがいる。

 「アルノルフィーニ夫妻の肖像」はイタリアの商人とその妻を描いたパネル画である。中心には凸面鏡があり、それには2人の後ろ姿と彼らが見ているもの――ドアから入ってくる2人の人物――が映っている。

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ダミアン・フラナガン

ダミアン・フラナガン(Damian Flanagan) 1969年英国生まれ。作家・評論家。ケンブリッジ大在学中の89~90年、東京と京都に留学。93~99年に神戸大で研究活動。日本文学の修士課程、博士課程を経て、2000年に博士号取得。現在、兵庫県西宮市とマンチェスターに住まいを持って著作活動している。著書に「世界文学のスーパースター夏目漱石」。

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