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大人の発達障害は今/下 仲間と話し広げる世界

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昭和大付属烏山病院で開かれた発達障害者向けデイケアプログラムで、体験を語る参加者(手前)たち=東京都世田谷区で、塩田彩撮影
昭和大付属烏山病院で開かれた発達障害者向けデイケアプログラムで、体験を語る参加者(手前)たち=東京都世田谷区で、塩田彩撮影

 ●長らく引きこもり

 東京都内で雪がちらついた2月上旬の土曜日。昭和大付属烏山病院(世田谷区)の地下室は、朝からにぎやかな議論で盛り上がっていた。

 「もうけ話に飛びついて、仮想通貨を数百万単位で購入しちゃった」

 「黙っている方がいいと分かっていても、相手が間違っていたらその場で指摘してしまう」

 月1~2回、「注意欠如・多動症」(ADHD)の当事者が集まるデイケアプログラムだ。この日のテーマは「衝動性」。参加者の言葉を、看護師がホワイトボードに書き留めていく。「苦手なことを書き留めて振り返る」「物理的に距離を取るのも手かな」。それぞれの工夫が披露される。

 川崎市の春子さん(44)=仮名=は、2017年から烏山病院で治療を続けている。全国的にも少ない大人の発達障害外来のある烏山病院には、月1回の初診予約日に電話が殺到する。初めての挑戦では予約が取れず、1カ月後に「ダメもと」で掛けると通じた。それまで精神科病院やクリニックを転々としてきた。うつ病や心理的不調が体に表れる「身体表現性障害」と診断され、精神安定剤を大量に服薬。25歳から生活保護を受け、老…

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