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ポットの中は今…

アメリカの子守「ナニー」の現状(2) 広がるナニーシェア

自宅勤務の際は、リビングで仕事をしていたというリサ=バークリーで2月、石山絵歩撮影

 私は現在、フルブライト奨学金のジャーナリストプログラムで南カリフォルニア大学に在籍し、移民の家事労働者の研究をしています。家事・育児を家族以外の人が担うことが、これまで家事労働の主な担い手となってきた女性の生き方にどのように影響しているかを研究しています。

 研究のきっかけは、日本で多くの働く女性が子育てや介護を理由に退職している現実を目の当たりにしたことでした。このことについて多くの友人は、「だからこそ今、外国人の担い手が必要なんだ」と指摘しましたが、外国人実習生や、経済連携協定(EPA)の外国人看護師・介護士候補生を取材してきた私には、その言葉は傲慢に響きました。日本にやってくる外国人の家族や生活には全く思い至っていないように聞こえたからです。どうしたらすべての人の働く環境を向上させられるのか。多くの移民家事労働者がいるアメリカはどうなのか。この答えを求めて、現場の声を取材しています。

 前回は、アメリカに多くいる移民ナニー(子守)の声を紹介しました。今回はナニーを雇う側に焦点を当て、フルタイム職場復帰にあわせて二つの家族で1人のナニーを雇うナニーシェアを始めたリサ・レイドローさん(33)を取材しました。子育てをしながら働くアメリカの女性は、いま何を感じ、何を求めているのでしょうか。

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石山絵歩

外信部記者。1984年生まれ、2008年に毎日新聞社入社。岐阜・愛知県警、東京地検担当を経て、東京地・高裁で刑事裁判を担当。事件取材の傍らで、経済連携協定(EPA)によって来日したフィリピン・インドネシアからの看護師、介護士候補生などを取材。18年9月~19年5月、フルブライト奨学金ジャーナリストプログラムでUSCに在籍し、家事労働者について研究。

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