メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

記者の目

沖縄県民投票の意味 本土国民が解決策議論を=遠藤孝康(那覇支局)

開票を見守る「『辺野古』県民投票の会」の元山仁士郎代表(中央)やメンバーたち=那覇市で2019年2月24日、上入来尚撮影

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設を巡る2月24日の県民投票は、辺野古沿岸部の埋め立てへの反対が7割を超える結果となった。しかし、政府は今月25日に新たな海域での埋め立てに着手するなど、県民投票後も「辺野古移設が唯一の解決策」との姿勢を変えようとしない。沖縄の民意を無視して政府が工事を強行できるのは、有権者の99%を占める本土の国民が強く異を唱えないからにほかならない。「日米安保が必要ならば基地を均等に負担してほしい」との思いを受け止め、本土の人々が解決策の議論を始めない限り、沖縄の人々が「差別だ」と感じる構造は変わらない。

 県民投票の投開票から3週間がたった今月16日、那覇市で辺野古移設の断念を求める県民大会があった。会場に集まった約1万人(主催者発表)は「民意は示された」「土砂投入をやめろ」と書かれた紙を掲げ、移設工事を止めない政府に怒りの声を上げた。

 参加者に話を聞くと、多くの人が怒りだけでなく、やるせない思いを口にした。那覇市の元会社経営の男性(68)は「つらいです。嘆きというか……。沖縄県民は日本国民じゃないんだなと。『もういいよ』という開き直りさえ出てくる」と言った。浦添市の女性(55)は「どうすれば政府は諦めてくれるんでしょう。毎日、頭の上を戦闘機がびゅんびゅん飛ぶ。まだ占領下にあるような状態のまま見捨てられている」と語った。

この記事は有料記事です。

残り1469文字(全文2060文字)

コメント

投稿について

読者の皆さんと議論を深める記事です。たくさんの自由で率直なご意見をお待ちしています。

※ 投稿は利用規約に同意したものとみなします。

利用規約

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. ORICON NEWS 映画『鬼滅の刃』興収300億円に向けファン団結「煉獄さんを300億の男に」 『コナン』に似た運動

  2. 行方不明者捜索中に「逃走」の警察犬クレバ 兵庫県警捜査員が無事保護

  3. #排除する政治~学術会議問題を考える 「だんまり決め込むなら、学術会議はなくなったらいい」木村幹教授の痛烈投稿 その真意は

  4. 史上最大級の「ペヤング超超超超超超大盛やきそばペタマックス」発売へ 通常の約7.3倍 まるか食品

  5. 漫画で解説 JAL再上場の巻

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです