中高年のひきこもり61万人 40~64歳、若年層と同規模

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ひきこもりの「親父の会」に集まってきた70代の父親たち。年金やアルバイトで子どもたちの生活を支えている=2019年1月5日、市川明代撮影
ひきこもりの「親父の会」に集まってきた70代の父親たち。年金やアルバイトで子どもたちの生活を支えている=2019年1月5日、市川明代撮影

 内閣府は29日、40~64歳でひきこもり状態にある人が全国で推計61万3000人に上るとの調査結果を公表した。15~39歳を対象とした内閣府の調査(2015年)での推計54万1000人とほぼ同規模。ひきこもりの人の総数は100万人規模になるとみられる。

 ひきこもりは若者の問題として捉えられ、内閣府が10、15年と2回実施した調査対象は15~39歳だった。だが、ひきこもりの長期化や高齢化が指摘されていることを踏まえ、中高年層について調べた。ひきこもりが若い世代だけの問題ではないと国として認めた形だ。

 内閣府の発表によると、年齢の内訳は、40代が38%、50代は36%、60代26%。4分の3が男性だった。ひきこもり状態になった年齢が39歳以下の人は4割程度で、6割は40歳以上だった。就職氷河期世代に当たる40代の半数は20代にひきこもり状態になっている。

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