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第103回全国高校野球選手権

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一回からしぶとい打撃で先制 「簡単には終わらない」 龍谷大平安

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【盛岡大付-龍谷大平安】一回裏龍谷大平安1死満塁、三尾が左前2点適時打を放つ(投手・木内)=阪神甲子園球場で2019年3月29日、幾島健太郎撮影 拡大
【盛岡大付-龍谷大平安】一回裏龍谷大平安1死満塁、三尾が左前2点適時打を放つ(投手・木内)=阪神甲子園球場で2019年3月29日、幾島健太郎撮影

 第91回選抜高校野球2回戦 ○龍谷大平安9-1盛岡大付●(29日・甲子園)

 龍谷大平安の各打者はとにかくしぶとい。その持ち味をいかんなく発揮したのが、一回の先制劇だ。

 1死から2安打と四球で満塁の好機を作った。5番・奥村は6球目の直球を見極め、押し出しの四球を選ぶ。続く三尾は2球で追い込まれたが、ここからが真骨頂。「ヒットにできる球を待った」と一握り短く持ったバットで厳しいコースの球を次々にカット。フルカウントからの10球目に、待ちに待った真ん中付近の直球が来た。三遊間を破り、2者を生還させた。

 三尾はその粘りの打撃の極意を「開き直り」だと言う。「2ストライクの時点で負けの確率が80%。そう考えると気持ちが楽になる」。チームは、ティー打撃で緩い球と速い球をランダムに投げてもらい、体の近くに呼び込んでも対応できるよう、練習している。特にこの試合は、相手先発が、映像も全く見ていない想定外の木内だったため「早い回に引きずり降ろそう」と意識を統一。思惑通り、一回に28球投げさせ、木内を4回で降板させることに成功した。

 「相手心理からしたら、いやな野球。自分たちの野球ができた」と三尾。原田監督が受け取った甲子園通算30勝目のウイニングボールには「簡単には終わらない」という選手の執念が詰まっている。【生野貴紀】

龍谷大平安・原田英彦監督

 野沢はしっかり粘ってくれた。最初から完投させるつもりだった。(監督通算30勝は)長くやっているおかげでできた。

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