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若松孝二とその時代

(21)足立正生さんインタビュー・上 「お互いの三つのルール」

「血は太陽よりも赤い」の一場面。若松孝二監督と足立正生さんが初めてコンビを組んだ作品。これ以降、2人で数多くの傑作、話題作を世に送り出すことになる=若松プロ提供

 2012年10月に不慮の交通事故で若松孝二は急逝した。長年伴走した脚本家・監督の足立正生さんは本紙への寄稿で<反骨魂と直感力だけを頼りに多作を続けた。差別され、行き詰まった危機をがむしゃらな突貫精神で突き切ることをよしとしていた>と盟友の死を悼んだが、その衝撃は今も薄れていない。「若松孝二とその時代」第21回は、映画作りに命を燃やした男を最も知る人に登場を願った。苦楽をともにした足立さんでなければ知り得ない話の数々は、若松の人間臭さだけでなく、時にコミカルな一面をも映し出す。2人の出会いと親交から生まれた数々の傑作や問題作は「がむしゃらな反骨魂」にあふれ、長い歳月が過ぎた現代でも輝きを失わずに時代を照らし続けている。【鈴木隆】 

 ――映画「止められるか、俺たちを」の公開で若松孝二監督が再びクローズアップされましたが。

 表では硬派の顔をしている人だったけど、すごいマザコンなんです。ピンク映画というフィールドのせいか、乱暴な男が女性を犯すような話が多いのだけど、最後は虐げられた女が復讐(ふくしゅう)して再出発する物語になっている。それを臆面もなく撮り続けるんだ。何だろうと思い考えて、「マザコンが強いんじゃないか」って聞いたことがあった。そうしたら「うるせえ」って。

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