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手術から7年がたち、久しぶりの再会で談笑する水田賢一さん(左)と生田真一医師=兵庫県西宮市の明和病院で

 がんの中でも「難治」とされるのが膵臓(すいぞう)がんだ。早期発見が難しく、診断時にはすでに転移があり、余命数カ月という場合も少なくない。ところが膵臓がんで最も進行したステージ4と診断され、治療を経て7年半後の今も元気な人がいる。

 ●抗がん剤耐性除去

 「がんは誤診だったのでは。今でもそんなことを言われます」。神戸市在住の水田賢一さん(69)が膵臓がんと診断されたのは2011年8月。当時、兵庫県川西市の副市長という重責を担っていた。人間ドックで腫瘍マーカーに異常値が見つかり、検査で病が特定される。膵臓の端、脾臓(ひぞう)に接する「膵尾部」に直径21ミリの腫瘍。早期発見で、手術も難しくないと診断された。

 医師は「こんな小さな膵臓がんは初めて見た」と言ったが、いざ開腹すると、がんは腹膜にも転移し、あちこちに散らばる「腹膜播種(はしゅ)」という状態だった。「ステージ4」。何も切除することなくメスは置かれた。「手術すればすぐに職場復帰できる」。そう考えていた水田さんは、ただぼうぜんとするしかなかった。

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