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平成という時代

平成最後の年を迎えた。平成は、グローバル化やインターネットの普及を背景に社会が大きく変化し、価値観の多様化が進んだ時代だった。さまざまな変化を追うとともに、その先にある次代をどう描いていくべきか考えたい。

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第4部 伝える/7止 平和運動、若者起点に 元SEALDsメンバー・林田光弘さん(26)

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元SEALDsメンバーの林田光弘さん=東京都千代田区で2019年、手塚耕一郎撮影
元SEALDsメンバーの林田光弘さん=東京都千代田区で2019年、手塚耕一郎撮影

 「核兵器のこれからを自分の問題として考えてほしいんです。署名がそのきっかけになればいい」。まっすぐなまなざしに決意がにじんだ。学生団体SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動)元メンバー、林田光弘さん(26)=神奈川県在住=は今、被爆者とともに核兵器廃絶を訴える「ヒバクシャ国際署名」に取り組む。2020年までに数億人を目指し、これまで国内外で830万人超が署名を寄せた。

 15年に友人らと結成したSEALDsは、安全保障関連法案を巡りソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で反対デモを呼び掛けるなどして若者の政治参加の新たな在り方を示した。「インターネットを使えば誰でも運動の起点になれる。一人一人が法案に反対するメッセージを発することから始まり、その怒りを表現する場としてSEALDsという枠組みをつくりました」

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