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堀江敏幸・評 『目覚めたまま見る夢 20世紀フランス文学序説』=塚本昌則・著

 (岩波書店・3780円)

創作との関係でとらえる夢の力

 平板な日常のなかで、突然、周囲の世界とも時間の流れとも一人称の自我とも切り離された状態に陥ることがある。多くの場合、それは外的な衝撃によって引き起こされる。一六世紀の文筆家モンテーニュは、落馬して人事不省になってから、徐々に快復したときの光景を書き残した。自分がどこから来てどこに行くのかさえわからない、いわば人格が崩れてなくなった状態に陥り、そこから現実へと帰還したのである。「私とはなにか」の「私」は、「私」が「私」でなくなる状態があって生まれたものだ。

 同じことを、一八世紀のルソーも書き残している。大型犬にぶつかられて転倒し、気を失ったときに味わった…

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