新元号の典拠は? 伝統と権威の漢籍か、和書なら話題に

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 政府が1日に発表する「平成」に代わる新元号の漢字2文字には、「国民の理想としてふさわしい意味」が込められる。その2文字は、どんな書物を典拠として選ばれるのか。日本の元号はこれまで、漢籍を出典とする伝統を踏襲してきた。今回、初めて日本古典が引用されるかどうかという「話題性」でも注目されている。

 出典が明らかな10世紀以降の日本の元号は、全て漢籍から引用されている。回数が多いのは「五経(ごきょう)」と呼ばれる儒教書だ。紀元前の中国で成立しており、最古の歴史書「書経」が36回と最多。次いで「易経」27回。最古の詩集「詩経」も8番目の15回引用された。

 日本でも知られる歴史書「史記」などの後世の漢籍からの引用もあるが、もとをたどると五経に由来する表現が多い。「古い書物ほど権威がある」とされるのはこのためだ。中国の漢字文化のもとで書かれた和書を典拠としても、「孫引きと言われかねない」(漢学者)状況がある。

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