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メディアの戦後史

戦争の「加害」描く番組 歴史正確に残すために

1993年、毎日新聞のインタビューに答える牛山純一=荒牧万佐行撮影

 平成が始まった1989年の8月14日。夜8時から終戦特集のドキュメンタリー「あの涙を忘れない!」がテレビ朝日で放送された。昭和のテレビでは積極的に取り上げてこなかった36年間の日本の朝鮮半島支配の負の側面を取り上げた番組だった。

 監督は牛山純一(1930~97年)。テレビ放送が開始した53年に日本テレビに入社し、数々のドキュメンタリーを作った後、独立して「日本映像記録センター」を設立していた。番組は牛山とスタッフが、ソウルの南約50キロにある韓国・華城(ファソン)郡の村に約2カ月滞在。19年の「3・1独立運動」の弾圧など日本支配の実態について証言を集めた。番組では創氏改名を拒否して自ら井戸に体を沈めた男性や、連れて行かれた南樺太(サハリン)から戦後帰れず、家族と引き裂かれた人たちも描いた。サハリンにも取材班を送った。ギャラクシー賞優秀賞や日本民間放送連盟賞・番組部門テレビ報道の最優秀に選ばれた。

 日本映像記録センターでは以前から戦争の加害の側面を描く番組作りの構想があったというが、実現していな…

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