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プラスチック危機

安価で丈夫なプラスチックは多くの製品に用いられ、20世紀半ば以降の暮らしを大きく変えた。一方で、2050年までに海に流入するプラスチックごみの総重量が、世界の海に生息する魚の総重量を超えるとの予測もあり、分解されずたまり続ける大量の廃プラスチックの問題が世界で懸念されている。「便利さ」追求の陰で広がる「危機」を現場から考える。

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プラスチック危機

化繊リサイクルへ機運

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日本環境設計は衣料品メーカーなどと協力し、「BRING」という古着の回収事業に取り組んでいる=千葉市のイオンモール幕張新都心で2017年(同社提供)
日本環境設計は衣料品メーカーなどと協力し、「BRING」という古着の回収事業に取り組んでいる=千葉市のイオンモール幕張新都心で2017年(同社提供)

 世界の繊維生産量は年間約9500万トンで、そのうち約65%がポリエステルなどのプラスチック繊維だ。売れ残りや余剰在庫に加え、生産過程でも大量の衣料が廃棄されているファッション業界。プラスチックによる環境汚染が深刻化する中、欧米企業を中心にプラスチック原料の見直しやリサイクルへの機運が高まっている。

 ●再生・天然へシフト

 プラスチック原料の見直しに一石を投じたのは、スウェーデンのファストファッションブランド、H&M。2017年、全製品の原料を30年までに再生素材と天然素材に切り替えると表明した。世界に4400店以上を展開する業界2位の動向は波紋を広げ、複数のグローバル企業が相次いで同様の方針を打ち出した。

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