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疑問氷解

冬の間、公園の虫が何をしているのか知りたいです。

カラタチの木にはナガサキアゲハのサナギがいた=福家多恵子さん撮影
丸まった姿がかわいいダンゴムシ一家。ワラジムシも混じっている=福家多恵子さん撮影

 Q ふゆあいだ公園こうえんむしなにをしているのかりたいです。(神奈川県鎌倉市かながわけんかまくらししょう1、男子だんし

    つちなかねむるアリ、チョウはサナギで

     A あたたかくなってきて、公園こうえんにもむしすこしずつてきましたね。では、ふゆあいだはどこでなにをしていたのでしょうか。国立科学博物館こくりつかがくはくぶつかん協力きょうりょく研究員けんきゅういん昆虫学こんちゅうがくしゃ小松貴こまつたかしさんにきました。

         ◇

     アリは、さむくなるまえあきはじめくらいから、つちなか活動かつどうしないでています。ものはどうするのでしょう。アリは、はなみつなどの液体えきたいからだなかたくわえることができます。胃袋いぶくろ手前てまえに「社会しゃかい」という器官きかんがあり、ここにエサをためみ、ふゆあいだすこしずつ吸収きゅうしゅうします。このエサは、仲間なかまのアリにもけてあげることができます。

    出歩であるくアリも

     さむくなってからそとてくるアリもいます。クロナガアリです。なつあいだつちなかていて、ほかのアリが冬眠とうみん準備じゅんびはじめるころ、エサの植物しょくぶつのタネをさがしにてきます。ふゆでもあたたかいがあると、そとにいます。

     チョウは種類しゅるいによってふゆごしかたがちがいます。アゲハチョウやモンシロチョウは、かべなどの物陰ものかげで、サナギの状態じょうたい冬眠とうみんします。モンシロチョウは、はるからあきなにかい世代交代せだいこうたいかえします。世代交代せだいこうたいとは、幼虫ようちゅうからサナギになり、2~3週間しゅうかんでチョウになることです。しかし、ふゆちかづくと成長せいちょうをやめて、サナギのまま冬眠とうみんし、はるにやっと成虫せいちゅうのチョウになります。

     成長せいちょうをやめる判断はんだん気温きおん日光にっこうたる時間じかんです。東京とうきょうでは、日光にっこうたる時間じかんが12時間じかん10ぷんよりもみじかいと、モンシロチョウは冬眠とうみんすることがおおいそうです。茶色ちゃいろいタテハチョウは、成虫せいちゅう姿すがた冬眠とうみんします。くさむらやのうろなど、雨風あめかぜたらないところでじっとして、はるるのをちます。

    ダンゴムシはいしした

     ダンゴムシは、そとからえないいししたなどでじっとしています。あたたかいときにはきて、エサのべます。

     変温動物へんおんどうぶつそと温度おんどによって体温たいおんわる動物どうぶつ)のむしにとって、冬眠とうみんから目覚めざめて活動かつどうするのは、エネルギーを使つかいのちがけの行動こうどうです。最近さいきんは、ふゆでもあたたかいつづくことがあります。はるになったと勘違かんちがいしてそとむしは、気温きおんふたたがるとんでしまいます。きちんと冬眠とうみんできないと、よくねん繁殖行動はんしょくこうどうにも影響えいきょうして、かずっていく可能性かのうせいがあります。【野本のもとみどり】

    あしもとや木々きぎをのぞくと…

     ライターの福家ふくや多恵子たえこさんが撮影さつえいしたふゆ昆虫こんちゅうです。カラタチのにはナガサキアゲハのサナギ=写真<上>(しゃしんうえ)=が、いとからだをしばりつけていました。ススキのくさやまにいたダンゴムシの大家族だいかぞく=写真<下>(しゃしんした)。ほとんどはまるまってじっとしています。ワラジムシもじっています。

     福家ふくやさんは「写真しゃしんったとき四方八方しほうはっぽうからつめたいかぜけて、かおいたいし、ゆびはかじかんでうごかないし、大変たいへんでした。ムダにうごかず、冬眠とうみんという手段しゅだんえらんだむしたちは、本当ほんとうかしこいなあと感心かんしんします」。

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