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武田 砂鉄・評『今夜、笑いの数を数えましょう』いとうせいこう・著

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答えを出すことではなく議論するのが面白い

◆『今夜、笑いの数を数えましょう』いとうせいこう・著(講談社/税別1500円)

 いとうせいこうが、倉本美津留、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、バカリズム、枡野浩一、宮沢章夫、きたろうの6人と「笑い」について語り尽くした一冊。それぞれの対談に通底するのは、予想外の方向へ転がっていく自由度が笑いを膨らませる、との着眼で、一つの「オチ」を正解として定める笑いを警戒する。

 「ノーマークは笑いを生む」「相手がまったく理解できていない時ってホントおもしろい」(いとう)、「ワケのわからないことがとにかく面白かった」(バカリズム)、「本質と別のところで何かが起こることを、我々は面白がる」(宮沢)と語るように、こうすれば笑いがとれる、ではなく、こんなになっちゃったから笑えた、という余白をいかに残していくかを考える。最後に登場するきたろうが、「笑いを語るってカッコ悪いよね」と…

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