メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

ならまち暮らし

奈良発の中将姫物語=寮美千子 /奈良

 子どもの頃、バスクリンという入浴剤が好きだった。オレンジ色の粉なのに、お湯に入れたとたん鮮やかな緑色になる。その容器に、かんざしを挿したお姫さまの顔が印刷されていたが、それが「中将姫」だと知ったのは、13年前に奈良に越してきてからだ。

 中将姫伝説は、奈良時代の奈良が舞台。一夜にして当麻曼荼羅(たいままんだら)を織りあげ、若くして阿弥陀(あみだ)如来に召されたとされる。室町時代以降、継子いじめの話が加わり、人気を博した。どんなにいじめられても、いじめた人の幸福さえ願い、一心に阿弥陀仏を信仰する清らかな姫の物語は、人形浄瑠璃や歌舞伎、講談にもなった。昭和初期には、宝塚の演目にもなっている。戦前の日本では、だれもが知っている有名な物語だった。

 継母に殺されそうになった姫は、逃げのびた山中で薬草を摘み、漢方薬を作る。逃亡中の姫を助け、その配合…

この記事は有料記事です。

残り922文字(全文1295文字)

ご登録日から1カ月間は100円

いますぐ登録して続きを読む

または

登録済みの方はこちら
おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. ラグビーW杯、なぜ「旭日旗」騒動ないの?五輪では日韓対立

  2. 「帽子なくして注意したら『本当の父親じゃない』に激高」供述 さいたま小4遺棄

  3. ORICON NEWS はあちゅう氏が第1子男児出産「力を合わせて育てていきたい」 しみけんがパパに

  4. さいたま小4殺害 一家を知る人ら「信じられない」「なぜ」 遺棄容疑、父逮捕に

  5. 遺棄容疑で逮捕の父「若くてすらっとした印象」 「親子3人仲が良さそうだった」との声も

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです