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くらしとつなぐ

心情的に利用しやすい制度へ=国立がん研究センター東病院 がん相談統括専門職 坂本はと恵

 「役所の窓口で『末期でないならば申請できません』と言われました。今の治療が根治を目指したものでないことは分かっています。ただ、自分の口から『末期』と言った瞬間、がんに負けてしまうような気がして、つらかったです。役所の方が悪いわけではないのですが」

 今から約15年前に出会った、40代女性の患者さんの言葉です。初めてお会いする前日に自ら介護保険の申請に行かれたとのことでした。この患者さんは、がんが肺から脳へと転移した影響で足にふらつきが生じていて、電動ベッドや車いすを必要としている状況でした。がんの治療は、内服している抗がん剤が、がんの増大を止めている様子なので、「効果が続く限り治療を継続しましょう」と医師から説明を受けておられました。

 少しでも生活のしづらさを解消したい一心で介護保険を申請したのだと思います。しかし、当時の介護保険制…

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