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第94回センバツ高校野球

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第91回選抜高校野球

習志野6-4明豊 習志野、つなぐ4番一発

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 <2019 第91回センバツ高校野球>

 (2日・阪神甲子園球場)

【習志野-明豊】八回表習志野無死、桜井が右越え本塁打を放つ(捕手・成田)=山田尚弘撮影 拡大
【習志野-明豊】八回表習志野無死、桜井が右越え本塁打を放つ(捕手・成田)=山田尚弘撮影

 習志野が機動力と効果的な長打で逆転勝ち。3点を追う三回に重盗で本盗を決めるなど2点を奪い、七回に連続長短打で同点とすると、八回に先頭の桜井の右越えソロ、兼子の左前適時打などで3点を勝ち越した。先発・山内は二回以降に変化球をうまく振らせて立ち直り、七回から救援した飯塚も好投。明豊は一回に表の左越えソロなどで3点先取したが、その後は打線が不振。先発・若杉は徐々に球が浮き、2番手・大畑も制球が甘かった。

八回、とどめの3点

 コンパクトに、とにかくコンパクトに。同点の八回無死、左打席に向かう習志野の4番・桜井は「次につなぐ」ことを意識した。しかし、こうも思った。「打てない速さじゃない。自信がある」。その思いがバットを目いっぱい長く持たせた。

 明豊の2番手・大畑の直球を狙っていた。2ボール1ストライクから139キロの真ん中高めの直球。見送ればボールだった球に「体が反応した」と芯で捉え、ライナーで逆風を切り裂いて右翼席へ運んだ。公式戦初本塁打に「信じられない」と右腕を何度も掲げ、ダイヤモンドを回った。

 チームの持ち味は、バットを短く持って食らいつく打撃と、相手の隙(すき)を突く走塁。この日も3点を追う三回2死一、三塁で重盗を成功させて得点した。だが、六回2死一、三塁では一塁走者がわざとリードを大きく取り、投手にけん制球を投げさせて三塁走者を本塁に突入させるトリックプレーを試みたが、見破られて失敗。手詰まりの中、毎朝5時半から素振りをしてきた2年生の4番打者が、自らの判断でバットを長く持ち、値千金の一発を放った。

 「いや、いや……。余計なことをしなくてもよかった」と小林監督も笑うしかない。桜井は「あと1勝を欲を出して取りたい」と誓う。チームは監督の手を離れた時に強くなるという。市立校は勢いに乗ったまま、千葉勢初のセンバツ制覇に挑む。【生野貴紀】

救援登板147キロ

七回裏から登板し3回1失点に抑えた習志野・飯塚=川平愛撮影 拡大
七回裏から登板し3回1失点に抑えた習志野・飯塚=川平愛撮影

 ○…習志野のエース右腕・飯塚が4試合連続で救援登板し、3回1失点に抑えた。七回に2番手でマウンドに上がると、先頭に左前打を許したが、次打者のバントを自らの好フィールディングで二封するなど後続を断った。八回に長打2本を浴びて今大会19イニング目で初失点したものの、「チームが勝っていればいい」と焦らずにリードを守り切った。2日前の準々決勝で左膝に打球を受けたが、「足の痛みは試合に入ればアドレナリンが出て問題ない」と、自己最速の147キロを出すなど元気だった。

エース、成長誓う

七回表習志野無死三塁、小沢(奥)に適時打を許し、打球の行方を追う明豊の先発・若杉=山田尚弘撮影 拡大
七回表習志野無死三塁、小沢(奥)に適時打を許し、打球の行方を追う明豊の先発・若杉=山田尚弘撮影

 ○…明豊の2年生エース左腕・若杉は下位打線に痛恨の連打を浴びた。1点リードの七回、先頭の8番・兼子に右中間三塁打、続く小沢に中前適時打。四回以降に互いに無得点の中、試合の流れを左右する得点を与えたことに「抑えようと意識しすぎて直球が甘く入ってしまった」と悔やみ、この回途中で降板した。今大会では全4試合に登板。「フィールディングなども含め、全てにおいてレベルアップしたい」とさらなる成長を期した。

強豪対戦、収穫と課題 表悠斗二塁手 明豊・3年

 鮮やかな先頭打者アーチだった。一回無死、習志野の先発左腕・山内の高めに甘く入った直球を振り抜き、左翼席にたたき込んだ。「打った瞬間、(スタンドに)行ったかなという感じだった」という手応え十分の一撃で打線を乗せ、後続の長短打などで明豊は計3点を先取した。

 だが、山内が二回以降、直球主体から変化球を多めに組み立てを変えたことに対応できず、自身も第2打席以降は無安打。投手陣を援護できず、相手の反撃を許した。主将として相手に傾いた流れを変えられず「向こうが上だった」と認めた。

一回裏明豊無死、表が左越え本塁打を放ち拳を突き上げる=玉城達郎撮影 拡大
一回裏明豊無死、表が左越え本塁打を放ち拳を突き上げる=玉城達郎撮影

 それでも、今大会では注目左腕・及川(およかわ)を擁する横浜、昨秋の明治神宮大会覇者の札幌大谷、昨秋の近畿王者の龍谷大平安と強豪を次々と破り、チームは春夏通じて初の甲子園4強入りを果たした。

 自身も打率3割5分3厘を残した。「(強豪を連破したのは)自信を持っていい。もっともっと一球へのこだわりを強くしたい」。収穫と課題を得た春だった。【新井隆一】


 ▽午前11時2分開始(観衆3万2000人)

習志野(千葉)

  002000130=6

  300000010=4

明豊(大分)

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