県警は3日、東日本大震災で被災し、再建した石巻市の河北署雄勝駐在所の落成式と、気仙沼市の気仙沼署鹿折駐在所の開所式を行った。この日は、仙台市若林区に新設された若林署の開署式もあった。いずれも管内に被災地を抱え、関係者は防災への決意を込めて新たな出発を誓った。
石巻市雄勝地区一体の安全を担う河北署雄勝駐在所は、災害公営住宅などの建ち並ぶ「雄勝中央団地」の一角に再建された。
同駐在所の前身は1887(明治20)年に雄勝浜に設置された。大正時代に津波を想定し移設したが、1933年の昭和三陸津波で倒壊し、移転改築した。2度の建て替えを経た後の2011年、平屋建て庁舎は津波で全壊し流失。その後は仮庁舎で業務を続けてきた。8年ぶりに新築された木造平屋建て庁舎は海を見下ろす海抜約20メートルの高台にあり、隣には3月に開所したばかりの河北消防署雄勝出張所がある。
この記事は有料記事です。
残り885文字(全文1284文字)
毎時01分更新
日本と韓国は、葛藤を乗り越えられないまま、2021年の歩み…
新型コロナウイルスの感染拡大や緊急事態宣言の再発令を受け、…
終息が見えない新型コロナウイルスについて、菅義偉首相ら政府…