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はやぶさ2衝突実験解説(下)「軽業」カメラが世紀の瞬間を捉える

クリーンルーム内で製作中の分離カメラを、レプリカを使って説明する澤田弘崇開発員。左の机上のものは探査機に搭載された本物=相模原市のJAXA相模原キャンパスで2013年、武市公孝撮影

 探査機はやぶさ2が実施する世界初の小惑星への衝突実験。衝突装置が爆発し、小惑星リュウグウにクレーターが作られる間、はやぶさ2はリュウグウの陰に隠れるため衝突の様子を確認できない。そこで、退避する途中でカメラを分離して衝突実験を行う上空に浮かせておき、衝突装置が爆発し、銅の球が小惑星へぶつかる様子を撮影することになった。はやぶさ2に代わって世紀の瞬間を目撃しようというわけだ。3億キロかなたで挑む「軽業」ともいえる撮影が成功すれば、それも世界初だ。

 カメラの名前は「DCAM3」。「3」とついているのは、すでに「DCAM1」と「DCAM2」があるからだ。1と2は、2010年に宇宙ヨットと呼ばれたソーラーセイル宇宙機「イカロス」が打ち上げられた後、セイルが計画通りに開いたかを確認するため、機体から分離して機体の撮影に成功した2台のカメラだ。現在も、イカロスとともに太陽系を周回しているとみられ、世界最小の惑星間子衛星として「ギネス世界記録」に認定された。

 1と2を開発した澤田弘崇・はやぶさ2プロジェクト主任研究開発員が「はやぶさ2でも使えるのでは」と提案した。ただし、今回は被写体がカメラから約1キロ離れ、場所が確定していないうえ、分離から40分間ほど撮影を続けてそのデータを約4キロも離れたはやぶさ2へ送らなければならないため、何倍も難しい運用になる。

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