メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

号外宍戸錠さん死去「エースのジョー」「渡り鳥」シリーズ
冬の北海道観光

バリアフリーの充実を 車いすの障害者ら、日本航空などツアー 移動手段など改善模索 /北海道

[PR]

 日本航空などは3月23~25日、身体の不自由な子どもと家族を対象に北海道の冬を楽しんでもらう「車いすで雪あそびツアーin旭川」を企画し、横浜市などから6人の子どもと家族ら18人が参加した。旭川市周辺の広域観光振興に取り組む社団法人「大雪カムイミンタラDMO」を中心に冬の滞在型観光のメニュー作りに力を入れており、今回のようなバリアフリーの観点は不可欠。ツアー受け入れに協力した同市の団体、カムイ大雪バリアフリーツアーセンターに、手応えと今後の課題を聞いた。【横田信行】

     日本航空などは昨年1月、専門知識を持ったスタッフが同行し、専門の資格を持ったインストラクターが操縦する着座式スキーの体験などができるツアーを日本初の試みとして道内で実施し、好評を博した。より家族連れで参加しやすくしてほしいとの声を受け、今回は全国的に人気の旭山動物園観光も組み入れた。

     同センターは産官学が連携して運営し、障害者に旅行情報を提供するなど、道内のバリアフリーについて豊富な知識とノウハウを持つことからツアーに協力した。

     「冬の移動で最大の障害にもなる雪をどう楽しんでもらうか」。副センター長の松波正晃さん(30)は昨年12月から、立ち寄り先の下見や関係者との打ち合わせを重ねた。自身も車いす利用者で、参加者の目線から移動経路の確保などさまざまな助言をした。

     課題となったのが、移動手段とバリアフリー対策が不十分な施設の利用だった。車いす利用者といっても障害の程度は多様。車いすごと乗り込めない車両では、座席への移乗や座位の保持だけで体力を消耗してしまう人もいる。抱えて移動させる介助者の負担も少なくない。大型バスを使った通常の団体観光と同じ対応はできず、乗降時だけでなく、その後の車いすでの移動に配慮が不可欠という。「対応は参加者の障害の度合いで違う。事前に聞き取り、一人一人にきめ細かな対応の準備が必要」と松波さん。今回利用したスキー場は障害者用のトイレや着替え場所がなく、休憩所が2階で車いすでは移動できないなどバリアフリー化が遅れており、松波さんらセンター側から対応策を助言した。

     単なる観光に終わらないよう、地元の車いすの子どもたちとの交流も提案。着座式スキーで一緒にゲレンデを滑り、仲良くなる子どもたちもおり、「来年も来たい」との声が上がって関係者を喜ばせた。

     「受け入れ側に当初、安易に考えていた面もあったが、打ち合わせをするうちに『どうやったら喜んでもらえるか』『何かできることはないか』と一緒に考えるようになった。関係者の意識が驚くほど変わったことがうれしい」と松波さんは手応えを語る。

     これまでも観光地や施設などのバリアフリー化を提言してきたが「臨機応変な移動手段など、今あるものを使って工夫はできる。来る側もないものが分かっていれば心の準備ができる」と指摘。「お互いが情報を共有できれば、構えすぎなくても来たら来たで楽しんでもらえる。今回はうまくいった、で終わることなく、それぞれの立場から要望や反省点を出し合い、改善していくことが大事」と今後につなげることの大切さを訴える。

    おすすめ記事
    広告
    毎日新聞のアカウント
    ピックアップ
    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. 米兵から性暴力被害を受けた豪女性 安倍首相あてに日米地位協定の改定要望

    2. 河井案里議員に「裏切られた」 車上運動員紹介の広島県議を任意聴取 広島地検

    3. 日大ラグビー部員を大麻所持容疑で逮捕 部は無期限活動停止に

    4. まさに「雪乞い」 東京五輪の暑さ対策、少雪でピンチ 豪雪の南魚沼

    5. 特集ワイド 政界異色対談/上 山崎拓氏×辻元清美氏 野党結集への秘策

    編集部のオススメ記事

    のマークについて

    今週のおすすめ
    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです