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金言

「令和」と国文学=西川恵

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 万葉集に出典を求めた新元号「令和」。何人かの国文学者や歌人に感想を聞いたが、まとめると二つの側面への目配りが必要と思われる。一つは、漢字文化圏における交流という国際的な側面への視線。もう一つは、日本最古の和歌文学で、日本人の心の古里とでもいうべき万葉集への視線である。

 「元号を初めて国書から引用したからといって日本を強調するより、新元号は漢字文化圏における国際交流という、より広い視野の中に位置付けるべきです」とある研究者は語る。

 「令和」の引用元は、万葉集の巻五「梅花の歌三十二首」の序文。730年、大宰府長官だった大伴旅人が役人や友人を招いて宴を催し、ここで梅について和歌32首が詠まれた。この序文を旅人が漢文で書いたが、ここには中国の書家・王羲之の「蘭亭序」からの影響があると指摘されている。王羲之は353年、文人を集めて曲水の宴を開き、彼らが作った漢詩に序文「蘭亭序」をつけた。旅人の序文はこれをまねたとの説がある。

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