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記者の目

NZ銃乱射テロ事件 差別許さぬ団結と連帯を=福岡静哉(台北支局)

銃乱射テロ事件の後、白人女性(手前)に抱きしめられるイスラム教徒の女性=ニュージーランド南部クライストチャーチで3月19日、福岡静哉撮影

 ニュージーランド(NZ)南部クライストチャーチのモスク(イスラム教礼拝所)2カ所で、計50人が殺害された3月15日の銃乱射テロ事件を現地で取材した。容疑者の男の極端な白人至上主義思想が動機とみられている。「移民に寛容」と言われるNZでさえも、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などを経由して流入するヘイトスピーチの影響を受けていると感じた。私たちは差別の拡散にどう対抗していけばいいのか。

 私は学生時代の2000~01年、NZのオークランド大に留学した。学生寮のルームメートはNZ人と中国人だった。台湾人やイラク人、ドイツ人とも仲が良かった。アジア系、インド系など多くの移民もいた。私自身を含め周囲には差別された経験がある人はいなかった。NZは「外国人にとって住みやすい国」という印象だった。懐かしい国への再訪が悲惨な事件の取材となり、心は重かった。

 最初に襲撃を受けたヌール・モスクの近くでは、花束を手にした市民の列が続いていた。私も花を手向け、犠牲者の冥福を祈った。事件当時にモスクに居合わせた人々の話はあまりに凄惨(せいさん)で、聞くことすらつらく、容疑者への怒りがこみあげてきた。移民も含めた多くの市民が「NZは本来、異なる宗教や文化を持つ人々を受け入れる国だ」と口をそろえた。「容疑者はオーストラリア出身だ。NZにはこんな人間はいない」との…

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