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平成の事件ジャーナリズム史

(12)秋葉原無差別殺傷事件 ネットで犯行予告、通行人が惨劇撮影

連続殺傷事件を伝える紙面

 逮捕された容疑者の供述は、事件を解明する最大の手がかりです。私たちメディアも供述の内容をつかもうと懸命に取材します。容疑者を取り調べている捜査員にも話を聞きに行きます。厳しい箝口(かんこう)令がしかれ、話してもらえることはほどんどありませんが、それでも諦めずに続けます。取調官から報告が上がる捜査幹部のもとにも足しげく通います。容疑者が選任した弁護士からも取材します。そうして供述の断片を積み重ね、全体像に迫ります。しかし、本人の話を直接聞くことはありません。逮捕直後は、ほとんどの場合、接見が認められないからです。報道で伝えられる供述の内容はあくまで「伝聞」なのです。ところが、秋葉原無差別殺傷事件は違いました。容疑者がネット掲示板への書き込みを続けながら、リアルタイムで犯行に及んだのです。容疑者本人の生の言葉を、警察を通すことなく、ネットで直接読めるという異例の展開になりました。

 事件は、2008年6月8日午後0時半すぎに起きました。日曜日で東京・秋葉原の電気街は歩行者天国にな…

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