メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

京都・読書之森

いっとかなあかん店 京都 /京都

 <活字を楽しむ>

 (バッキー井上著 140B、1500円(税抜き))

 京都・木屋町に昔、1軒のバーがあった。三条を下がった辺り、居酒屋の派手な看板が並ぶかいわいに唐突な感じで重厚な木製のドアがあり、民家のような白い表札灯に手書きで「幟(のぼり)」とあるそれだけ。一見(いちげん)では絶対に入れない雰囲気のその店に、大学のOBに連れられて以来、何度か通っていたことがある。

 間口は狭いが長いカウンターが奥へ伸び、棚には膨大な数のボトル。白髪のマスターが一人でシェーカーを振る。若造にも丁寧な口調で接客してくれ、「前はママもいたんですけど調子が悪くてね。愛想のないことですみません」。20歳そこそこの私は、そこでさまざまなお酒を教えてもらったものだ。恋人だったころの妻と訪れたこともある。「何かおつまみを」と頼むと自家製のピクルスなんかを出してくれて、その味の素晴らしさにも…

この記事は有料記事です。

残り776文字(全文1162文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 大阪モデル基準変更 吉村知事「誤解与えないため」、山中さん「信頼揺らぐ」

  2. 「アベノマスク着用」 中学校で配布プリントに記載、保護者に謝罪 埼玉・深谷

  3. 「政権の終わりが見えた」支持率急落、自民主流派も首相を公然と批判

  4. 不手際連発の安倍政権に募る不満 「平時と変わらぬ対応」の不人気

  5. 第2波で再び経済ストップ? 宣言解除後は「底をはい続けるL字形」との指摘も

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです