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<くらしナビ ライフスタイル>
役員を押しつけるなど活動の強制が問題になるPTA。入会は任意で退会も自由のはずだが、非会員の子どもが差別されるケースもあり、学校に適正化を働きかける教育委員会も増えてきた。
●校長が慰留の電話
石川県の会社員の女性(41)は昨年12月、くじ引きで役員候補になり今年2月、本部役員に決まったことを知った。夫は単身赴任中。自身も残業が多く、持病の手術を控えていた。「辞退できない場合は退会したい」と会長に伝えると、校長から「退会しないで」と電話があった。PTAの親子行事に親が参加できないこともあるという。県教委に相談したところ、市教委から「非会員だからとの理由で児童に不利益をもたらすことはない。校長にも説明した」と連絡を受けた。「これまで時間をやりくりし委員も引き受けてきた。強制はおかしい」と校長の対応を待つ。
2015年の個人情報保護法改正でPTAは学校が所有する保護者の情報を同意なしに取得・使用できなくなり、申込用紙で入会の意思確認をするPTAが増えた。同時に、非会員世帯の子を集団登校の班から外したり、行事でPTAからの記念品を渡さなかったりする問題も起こった。保護者の相談を受け、この1、2年は埼玉県やさいたま市、熊本市、大津市などで、教委が校長ら学校管理職へ通知を出す例が相次ぐ。昨年3月に熊本市教…
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