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井波律子・評 『ニール・ヤング 回想』=ニール・ヤング著、清水由貴子・訳

 (河出書房新社・5184円)

愛車でたどる生の軌跡

 ロックの巨星ニール・ヤング(一九四五年生まれ)の回想記である。彼はすでに詳細な自伝を著しているが、本書はクラシック・カーのマニアである彼が、数十台におよぶ歴代の愛車を取りあげながら、少年時代から現在に至るまでの自らの生の軌跡をたどったもの。

 ニール・ヤングはカナダの出身。父はカナダでは名の知られたジャーナリスト、ライターだった。幼いころポリオにかかったが幸い治癒し、小学校入学後、父の仕事のつごうでしばしば引っ越しし転校を繰り返した。本書では、この間に、母方の祖父がプレゼントしてくれた自転車を夢中になって乗り回し、風に髪をなびかせて行けるところへはどこまでも行き、あちこち移動しながら、自由を満喫したというエピソードが記されている。このエピソードにはステージに立ち、あの独特のヘアスタイルで髪をふり乱しながらギターをかき鳴らす、後年のニール・ヤングの姿を彷彿(ほうふつ)とさせるものがあり、まことに印象深い。

 トロントで高校に入学したころ、ギクシャクしていた父母がついに決裂し、兄のボブはトロントに残ったが、…

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