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渡辺保・評 『仮面の道』=クロード・レヴィ=ストロース著、山口昌男、渡辺守章、渡辺公三・訳

 (ちくま学芸文庫・1512円)

 私の本棚には今でも新潮社の「創造の小径」のシリーズのしゃれた箱入りのクロード・レヴィ=ストロースの『仮面の道』がロラン・バルトの『表徴の帝国』と並んでいる。一九七七年刊。レヴィ=ストロースはフランスの文化人類学者で、本書の翻訳者の一人渡辺守章が、バルト、フーコー、ラカンとともに構造主義「四天王」と呼んだ人である。

 レヴィ=ストロースは、アメリカ北西部に住むインディアンの諸部族に伝わる、奇怪な様相の仮面をその地方の神話と結びつけてその意味を分析した。彼がとった独自の方法は、沿岸各地とバンクーバー島に広がる神話と仮面を比較して、その仮面の表現しているものから、その仮面がなぜかくも奇怪な顔をしているのか、それを表現されないものと比較して分析するというものであった。その分析はさながら冒険小説を読むようなスリリング…

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