よみがえれ藩主の桜 推定樹齢400年 皮一枚から樹木医らが蘇生 京都・宮津

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咲き誇る含紅桜。推定樹齢400年の古木は蘇生治療によって新芽が吹き出し、元気を取り戻しつつある=宮津市宮町の山王宮日吉神社で2019年4月4日、安部拓輝撮影
咲き誇る含紅桜。推定樹齢400年の古木は蘇生治療によって新芽が吹き出し、元気を取り戻しつつある=宮津市宮町の山王宮日吉神社で2019年4月4日、安部拓輝撮影

 江戸時代の宮津藩主が「日本一」とたたえた桜が今も生きている。含紅桜(がんこうざくら)。京都府宮津市宮町の山王宮日吉神社に植えられた古木だ。推定樹齢400年。変わりゆく城下町を見守りながら朽ちてゆき、今は皮一枚で命をつないでいる。歴史ある木を守ろうと昨年2月、樹木医たちが蘇生治療を試みた。そして迎えた春。古い枝にはいくつもの新芽が吹き出し、満開の花が覆った。青空に伸びる新芽は、新たな時代に向かう希望のようにも映る。【安部拓輝】

 江戸初期に永井尚長が藩主であった時代には既に咲き誇っていたようだ。ヤマザクラとしては珍しく、枝がしだれ桜のように垂れ下がる。開花すると次第に紅色が増すことから永井はこれを「含紅桜」と名付け、1676年にこんな漢詩を詠んだ。「誰が言うまでもなく日本一の桜である。誰かが訪ねてきて吉野の桜の話をすれば、今が盛りのこの桜を見なさいと教えてあげよう」

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