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花粉症の春は、難聴を抱える人にもつらい季節だ。なぜなら街にマスク姿の人があふれるから。
多くの難聴者は相手の唇の動きを読んで聞こえにくさをカバーする。口元を隠されると、たとえ大声で話されても内容を理解するのは難しい。マスク越しに声がこもるのも困る。耳元で大声で話されるとかえって分からなくなる人も多い。
「聞こえ」に関するコンサルティングや研修を行っている「クリアジャパン」代表、宮谷真紀子さん(41)は自身も軽度の難聴だ。薬剤師の経験から、病院はマスクをつけた医療従事者が多く、耳の遠い高齢者ら難聴を抱える人にとって苦労の多い場所だと気付いた。10年以上かけて100人以上の高齢者や難聴者、医療従事者から話を聞き、それをもとにDVD教材「名前が変わる世界」を作った。
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