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改元の舞台裏/5 考案者、常時3人確保 一角に「国書枠」切れ目無く

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元号考案学者を巡る「代替わり」の状況
元号考案学者を巡る「代替わり」の状況

 日本のアジア史研究の最高権威とされる東方学会。その会長だった池田温(おん)・東京大名誉教授(87)=中国史=のもとに、尼子昭彦・国立公文書館公文書研究官(2018年死去)から初めて電話があったのは07年ごろ。「先生の論文を拝見しました。ぜひお目に掛かりたい」との内容だった。

 池田氏は1991年と97年に、日本と中国の元号を比較する論文を書き、学会の注目を集めた。学者仲間の間では「次の元号で政府から考案依頼が来るのではないか」とささやかれていた。池田氏が公文書館に尼子氏を訪ねると、面会の趣旨はやはり、元号考案の依頼だった。池田氏は12年2月の毎日新聞の取材に経緯を明かしていた。

 最近の池田氏が体調不良のため妻の〓子(あやこ)さん(86)に取材すると、池田氏は案を後日提出した時の様子をこう話していた。「期限が来ても終わらなかったので、向こう(庁舎)に行って座り込み、夕方までかかって書き上げてきた。尼子さんは留守だったけど」

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