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ことばの五感

永遠の場を探して=川野里子

 お墓が見つからない。ここでいい、と思える場所がないのだ。

 母が亡くなって一年が過ぎ、遺骨をどこかに納めねばならない。田舎に家族の場所と決め、父が作った墓がある。しかし何しろ山の中で、一夏で人の丈を越す草に覆われてしまう。

 母は父が亡くなった時、その墓は遠すぎる、と自宅の庭に父の遺骨を埋めた。「私はずっとお父さんと一緒」と宣言して。しかしその家もそろそろ売るほかない。仕方ないので父の遺骨も掘りあげた。今、私の仕事机に二つの骨壺(こつつぼ)が並んでいる。

 永眠。永遠に眠れる場所。しかし人間はそんな場所を容易には持てない。ベネチアのサン・ミケーレ島の事を…

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