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月刊パラリンピック

レガシーの創造者たち/1 介助犬、チームの一員 カヌー・我妻進之とグレープ

東京パラリンピック出場を目指す我妻進之と介助犬のグレープ

 2020年東京パラリンピックは、第1回ローマ大会から60年となる節目の大会だ。その歴史は「共生社会」の実現を目指してきた関係者の歩みと重なる。レガシー(遺産)を踏まえ、バリアーのない社会の構築に挑む人々の姿を追った。【高橋秀明】

 杜(もり)の都・仙台を流れる広瀬川。2月半ばで河川敷に寒風が吹きすさぶ中、カヌーでパラリンピック日本代表を目指す我妻進之(わがつま・のぶゆき、48)は岸辺まで車いすで進んだ。

 長女の柊季(ひいらぎ)さん(13)がカヌーの持ち運びを手伝い、妻彰子さん(50)は氷水のように冷たい川岸の浅瀬に裸足で入り、我妻が乗り込んだカヌーを流れに向かって押し出した。そしていつ指示が出てもいいように付き添うのが、介助犬のグレープ(雄4歳)だ。

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