透析中止 病院に怒り「残酷な死に方」 亡くなった女性の夫
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「残酷な死に方をさせられた……」。公立福生病院(東京都福生市)の人工透析治療を巡る問題で、治療の中止を選んで亡くなった女性(当時44歳)の夫(51)は病院に対する怒りをあらわにした。カルテには治療再開を何度も女性が求めたことが記録されていた。
夫によると、昨年8月9日に病院に呼ばれた時、女性と外科医(50)の間で既に治療中止の合意ができているように感じた。「カテーテル(管)を入れて透析を続けることと、透析をやめる中止(離脱)という二つの選択肢が出た」と言う。
「1週間の命」。夫によると、外科医からそう説明を受けた女性は同意書に署名し、夫も受け入れた。だが、内心では「途中で気が変わり、良くなって帰ってくる、治してくれる、と思っていた」。14日に入院した女性は翌15日、「(中止を)撤回したい」と言い出した。夫も胃潰瘍で入院した。「透析できるようにしてください」。外科医に伝えると、「分かった」と答えたという。「撤回したい」。そう何度も訴える発言が記録に残さ…
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