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SUNDAY LIBRARY

村松 友視・評『噺のまくら』『やっぱ 志ん生だな!』

落語に誘い込む圓生の語り口は教養と蘊蓄が再発酵した大人芸

◆『噺のまくら』三遊亭圓生・著(小学館文庫/税別650円)

◆『やっぱ 志ん生だな!』ビートたけし・著(フィルムアート社/税別1400円)

 以前にここで取り上げた柳家小三治『ま・く・ら』は、落語の語り出しにつけ加えられる、そのあとの演目につながる小噺(こばなし)が化学変化を起こして変幻自在に展開する境地が楽しめる文庫の逸品だったが、三遊亭圓生『噺のまくら』は、化学変化とは無縁の、“まくら”の規(のり)を守りながら、その内面に充満する教養、知識、蘊蓄(うんちく)、含蓄が再発酵したあげくの、六代目圓生流ならではの自然体の妙といった大人芸だ。

 ところで、落語好きが何かというと噺家もどきの口調になって一座をやわらかく沸かせたりするときの、その…

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