メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

日本文化をハザマで考える

第3回 日本からヒットドラマが出ない不思議

西遊記の登場人物たち(写真提供・Shizhao)

 1978年の日本テレビのドラマ「西遊記」(海外では「Monkey〈モンキー〉」と名付けられた)が英国で放映されたのは79年であった。以後、熱狂的ファンは後を絶たない。「モンキー」はオーストラリアではさらにヒットし、メキシコからアルゼンチンまでラテンアメリカでも広く放映された。

 日本のドラマが世界をほぼ征服することなど、テレビの歴史においてはそれまでになかったことだった。どうしてあれ以来、二度とそうしたことが起きていないのであろうか?

 「モンキー」は言うまでもなく、中国の古典「西遊記」から取られたもので、玄奘三蔵(三蔵法師)が貴重な経典を入手しようと中国からインドまで旅する話である。三蔵法師はその途中で邪悪な支配者や、悪魔や盗賊などに出くわすが、さまざまな従者たち――雲に乗って空を飛ぶ孫悟空や、大食と欲望の豚をイメージした怪物・猪八戒、そして、気難しく、以前は人間を食べていた、水の妖怪・沙悟浄らによって守られる。

この記事は有料記事です。

残り777文字(全文1189文字)

ダミアン・フラナガン

ダミアン・フラナガン(Damian Flanagan) 1969年英国生まれ。作家・評論家。ケンブリッジ大在学中の89~90年、東京と京都に留学。93~99年に神戸大で研究活動。日本文学の修士課程、博士課程を経て、2000年に博士号取得。現在、兵庫県西宮市とマンチェスターに住まいを持って著作活動している。著書に「世界文学のスーパースター夏目漱石」。

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 四国銀行vs初陣ハナマウイ 第5日第2試合スタメン 午後2時から 都市対抗野球

  2. 大人気、耳にかけないマスク 「小耳症」の人にも 誰もが当たり前に着けられるように

  3. 注目の裁判・話題の会見 社会に出て半年、「これから」だった25歳女性 座間9人殺害 11月10、11日公判詳報

  4. 白石被告、自白の理由は「部屋に証拠が残り観念」 座間9人殺害公判 被告人質問

  5. GSで偽1000円札使われる 山口・下関 透かしある手の込んだ作り 記番号や印影はなし

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです