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象徴として

第5部 夫婦の歳月/中 だんらん、家族の糧 「普通」の子育て実践

静岡・浜名湖畔で、地元の児童らと花火を楽しまれる天皇ご一家=1978年8月3日(浜松市提供)

 静岡・浜名湖畔で花火を楽しまれる天皇ご一家。1978年8月に撮影された写真だ。天皇陛下は即位前、家族そろって旧細江町(現浜松市)でたびたび静養された。地域のキャンプファイアや祭りに加わり、皇太子さまは地元の小学生とソフトボールを楽しんだ。

 ご一家のだんらんは、天皇、皇后両陛下が天皇家の子育ての進め方を改めたからこそと言える。陛下が3歳で親元を離れたように、親子別々に暮らすのが天皇家の習慣だったが、両陛下は3人の子供を手元で育てた。母乳を与える役目の乳人(めのと)も廃止。陛下には、家族の気持ちを理解して初めて国民の気持ちも実感できるとの考えがあった。

 静養の様子を知る浜松市の石川隆久さん(78)は「即位後に『平成流』と言われるずっと前から親しみを感じていた」と話す。陛下が長女の黒田清子さん(当時は紀宮さま)に熱心にカメラを向けていた姿が印象深いという。「陛下もお父さんなんだなと思った」

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