危機感、首相が即断 桜田五輪相更迭 発言から2時間で

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桜田義孝氏=国会内で2019年2月13日、川田雅浩撮影
桜田義孝氏=国会内で2019年2月13日、川田雅浩撮影

 数々の失言を重ねてきた桜田義孝五輪担当相が10日、ついに辞任に追い込まれた。塚田一郎元副国土交通相の下関北九州道路建設計画を巡る「忖度(そんたく)」発言が物議を醸す中、新たな懸案を抱え込んだ安倍政権。閣僚の不祥事が相次ぎ、参院選で自民党が惨敗した2007年を思わせる状況になりつつある。

 桜田氏の辞任に、自民党の林芳正前文部科学相は10日夜、BSフジの番組で「12年前を思い出してしまう。しっかりと気を引き締めていかなければいけない」と語った。安倍晋三首相は自らの退陣につながった07年参院選の再現を避けようと懸命になっていただけに、桜田氏の失言は大きな痛手だ。新元号と新紙幣の相次ぐ発表による政権浮揚効果は完全に吹き飛んだ。

 桜田氏はこれまでも閣僚としての資質が疑問視されてきた。それでも首相がかばい続けたのは、昨年10月の内閣改造で派閥均衡に配慮したからだ。桜田氏は首相を支える二階俊博・自民党幹事長が率いる二階派に所属。桜田氏を切れば「アリの一穴」になって政権が失速しかねないという懸念が首相にはあった。自民党の幹事長経験者は「そもそも閣僚に起用したのがいけなかった」と首相の人事を批判した。

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