ブラックホールの撮影に成功 世界初 一般相対性理論を証明

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
M87銀河の中心にある巨大ブラックホールの影(中央の暗い部分)をとらえた画像=国立天文台など国際研究チーム提供
M87銀河の中心にある巨大ブラックホールの影(中央の暗い部分)をとらえた画像=国立天文台など国際研究チーム提供

 世界で初めてブラックホールの影を撮影することに成功したと、日米欧などの国際研究チームが10日、発表した。ブラックホールの存在は約100年前にアインシュタインの一般相対性理論によって予測されたが、強大な重力で光さえも外に出られないため、観測が難しかった。研究チームは高解像度の電波望遠鏡を利用してブラックホールのごく近傍のガスが発する電波を精密に観測し、影絵のようにブラックホールを浮かび上がらせた。

 一般相対性理論の正しさを証明するとともに、銀河の中心にあると考えられてきた巨大ブラックホールを直接確認した成果。ブラックホールの影の大きさから質量などを算出し、銀河の起源や進化を解明する重要な手がかりとなる。

この記事は有料記事です。

残り602文字(全文907文字)

あわせて読みたい

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月

ニュース特集