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元号と皇室の歴史を振り返る際に欠かせない一家がいる。東京大出身の漢学者を3代続けて輩出した「宇野家」だ。
「初代」の宇野哲人・東京大名誉教授(1974年死去)は、大学卒業時に成績優秀者として「恩賜の銀時計」を明治天皇から贈られた。漢学者として名を成し、皇太子さまの「浩宮徳仁(ひろのみやなるひと)」、秋篠宮さまの「礼宮文仁(あやのみやふみひと)」の命名に携わった。お二人の幼少時には、皇后美智子さまのご依頼で「論語」などを進講した。
「2代目」で哲人氏の長男の宇野精一東京大名誉教授(2008年死去)は、儒教思想など中国哲学の大家。皇室への漢籍進講を父から引き継ぎ、平成改元時の最終3案に残った「正化(せいか)」を提案した。精一氏の長男の「3代目」宇野茂彦中央大名誉教授(74)も中国哲学を研究。宮内庁書陵部委員を務めており、3代続けて皇室とゆかりが深い。
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